令和七年歌舞伎はじめを振り返る 〜歌舞伎座編〜

2025年9月24日

令和七年歌舞伎はじめを振り返る 〜歌舞伎座編〜

令和七年 歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」

令和七年の歌舞伎はじめは、まず昼は新春浅草歌舞伎を堪能し、返す刀で午後は本丸の歌舞伎座です!

浅草から歌舞伎座までは電車で15分もかからない距離。歌舞伎座に到着してまずやることと言えば、もちろん歌舞伎座神社にお参りです!新年最初なので特に念入りにお参りします🙏😌

歌舞伎座神社
歌舞伎座神社

「旧年中は1月と11月の歌舞伎座をサボってしまい申し訳ありませんでした🙇‍♂️💦
今年はコンプ目指して頑張りまっす💪🔥
どうか今年一年も歌舞伎がつつがなく開催されますように🙏😌✨」

そしてチケットを発券🎫し、筋書📖を購入して開演まで予習を…と思いきや、ここで予想外の事態が😳💥

なんと筋書にまだ舞台写真が載ってないとな!すでに21日だというのに…😓📅
まあ、1月公演の場合はNHK歌舞伎生中継の録画映像📺があるのであまりこだわる必要もないですが。どうせ同じ値段なら写真あったほうがねえ📸✨

それはそうと筋書を開いて見ると、今年からレイアウトが少し変化。役者コメントが演目ごとに書かれるようになっていました📝🎭
このほうが読みやすくて良い改善だと思います👍😊

さて、初春の歌舞伎座は新年を寿ぐお祝いモード🎍🥂✨
今年は🐍巳年ということで、最初の演目「寿曽我対面」の書き出しが年男の巳之助くん👦となっているのも、何やら縁起が良さそうでいいですね〜😊🌸🎊

1月の歌舞伎座一階ロビー
1月の歌舞伎座一階ロビー

残念ながら午後からなので”対面”は見られませんが、巳之助くんは大富豪同心にも出演するので期待します。

🎟️ 気になった「アップグレード一幕見席」

ところで、ちょっと気になることが一つ🤔

昨年から歌舞伎座の観客予約数をカウントしていたのですが、この初春公演において一部の座席が常に満席になっていることに気が付きました。

二階席の舞台に向かって右側後ろの席、チケットウェブ松竹で見たときにB8ブロック(27席)と表示される場所です。隣のB7やB6は空きがあっても、なぜかB8だけは売り切れ状態が続いていました。

「団体予約かな?」と思って実際に確認してみると…なんとそこは
「Upgrade Single Act Seat」=アップグレード一幕見席になってました😳✨

歌舞伎座二階席のアップグレード一幕見席
歌舞伎座二階席のアップグレード一幕見席

係の人に聞いたところ、今年1月10日からの新しい試みで、主に外国人向けに販売しているとのこと。英語のサイトからしか購入できないそうですが、日本人でも買えるそうです🌍💺

調べてみると、確かに歌舞伎美人の英語サイトから販売ページに辿れました。
👉 購入ページはこちら

価格は通常より1割ほど高め。でも四階の幕見席と違って、ちゃんと歌舞伎座の中(二階席)に入れるのは利点👍

…とはいえ、正直「うーん利用したいか?」と考えると微妙かも😅

ちなみに予約状況から推測すると、2月公演も初日以外は販売されそうですが、座席数は11席に減少しているようです。


まあ、そんなこんなで夜の部開幕でございます〜🎭✨

⚔️ 熊谷陣屋 ―― 忠義のために涙をのむ父の覚悟

最初の演目は「熊谷陣屋」。いつも「盛綱陣屋」とどっちだったけ?と迷うやつですが、「一枝を切らば…」の制札があるほうと判断してます📜

そうそうたる配役に浅草とのギャップがありありですね。このメンツの中なら松緑さんが初役というのもうなずけます👏

時代物の名作ですが、率直に言うと「うーん、なんとも言い難い…」🤔
忠義や恩義のために我が子を犠牲にする。それが美徳とされた時代があったことを伝えてくれる貴重な演目ですが、見た後に明るい気分になれるものでもないのが悩ましいところ。

でも演じる役者さんたちは皆それぞれ風格があり、伝わってくるものがありました✨ 最後に直実が花道を去って行く姿も、無常感がじんわり伝わりましたね〜😢

💃 二人椀久 ―― 言葉を超えて響く恋の夢と儚さ

続いては「二人椀久」。尾上右近くんと壱太郎くんの仲良しコンビによる舞踊です🎶 セリフがなく踊りだけですが、これがいいんですよ!

言葉がなくても伝わる二人の世界💞 女に狂った男が最後に見たのは楽しかったころの儚い夢…。夢が覚めれば、ただ寂しく一人残されるだけ。右近演じる久兵衛の物悲しさを、壱太郎演じる松山太夫の幻想的な美しさが一層引き立てていました✨

幕が降りたときは拍手せずに静かに余韻を楽しみたい舞踊でした〜😌 …としみじみしてたら、前のほうの外国人カップル二人がチュー💋していて興ざめ😩 まったく無粋なんだから😤

💰 大富豪同心 ―― 江戸に舞い降りた痛快ヒーロー!?…のはずが🤔

そして今回の目玉、「大富豪同心」。…なんですが、先に言っときますがまったくもって不満な内容でした🙅

何が不満かって、美鈴ちゃんが活躍する場面がない!小説が原作とのことですが、NHKドラマ「弐」を思い出すと、物足りなさMAX😫
お祭りで寿猿さんの復帰を祝うシーン🎉 卯之吉と幸千代の早替わり😲 巳之助の清少将が怪しげに登場👀 …と見どころはあったものの、立ち回りに美鈴ちゃんが不在なのはなぜ!?

🔥 本当はこうあるべき!🔥

  • 👘 真琴姫のかごが悪党に襲われる
  • ⚔️ 卯之吉が気づいて大乱闘開始!
  • 🥴 卯之吉ピンチで気絶
  • ✨ ここで美鈴ちゃん登場!雑魚をなぎ倒して美鈴無双!
  • ⚡ 清少将とガチンコ対決 → 卑怯な手で美鈴ピンチ
  • 🗡️ 幸千代さっそうと登場し清少将に天誅!

…こういう流れを見たかったのに〜😩

ラストはドラマ同様、真琴姫に偽物を見破られてドキドキ💦 …と思いきや、親分・松本幸四郎と銀八・尾上右近が出てきて「続く!?」の文字を披露。ちょっと露骨すぎませんかね🤨

「ここで一旦このお話は終わりですが、続きは機会があれば…」と銀八の口上で締めた方がしっくりしたのでは?

最後にドラマおなじみのダンス💃🕺で大団円。…なんですが、全体的にふわっとしてメリハリ不足。ドラマ未視聴の人には卯之吉の良さが伝わらなかったかも。

でも、帰宅してドラマを見返したらやっぱり面白い📺✨ 続編やるなら厳しい師匠キャラで卯之吉を鍛えてほしいし、美鈴ちゃんの立ち回りや卯之吉との絡みももっと増やしてほしい。幸千代との早替わりも工夫次第でさらに盛り上がるはず💡

ともあれ、次回はぜひパワーアップして帰ってきてほしい💪 せっかく大富豪なんだから一昨年の「流白浪燦星」のときのように小判バラまき💸も欲しかった〜😂


ということで、わたくしミナミの令和七年の歌舞伎はじめ感想はこれぎり🙌
また二月の猿若祭も皆々様とともに楽しんでまいりましょうぞ😘