2025年4月、歌舞伎座 昼の部『黒手組曲輪達引』:お気楽な「助六」パロディ!

🎭 歌舞伎座「四月大歌舞伎」昼の部、2つ目の演目は『黒手組曲輪達引』です。
観劇した感想をぶっちゃけると──
👉 「ダウングレードした助六」⁉️
歌舞伎十八番の人気演目『助六』と同じ主人公が登場する、いわばちょっとしたパロディ作品。
助六そっくりの場面が次々と繰り広げられながら、どこか抜けていて笑いを誘います😂
でもこれはこれでユーモア満点。
前の演目でほろりとした後に観ると、いいバランスで気持ちが和みます🌸
それでは、舞台の様子をもう少し見ていきましょう👀✨
🎬 序幕 忍ヶ丘道行きの場
ここは上野の忍ヶ丘前。二人の男女がやってきます。
💃 遊女の白玉(米吉)と、ちょっとブ男な番頭権九郎(幸四郎)。
二人は吉原からの“足抜け”を企んでここまで逃げてきたのです。
こういう話は、ちょうど大河ドラマ『べらぼう』でもやってましたよね。
「あれか!」と思った人も多いはず📺
でも違うのは──ドラマでは恋仲の駆け落ちだったのに、白玉はどこかそっけない😅
ウキウキの権九郎との温度差は、客席からも丸見えです。
そこへ、ホッカムリ姿の怪しい男がこっそり登場🕶️
白玉は彼に聞こえるように、権九郎へ「逃げる金はあるのかい?」と問い詰めます。
何も知らない権九郎、懐から50両💰を取り出して「ダイジョーブイ!」と昭和ギャグを炸裂🤣
……しかし白玉はスルー。聞こえるようにわざと金の存在を知らせます。
すると現れたのは、白玉の本当の恋人(間夫)✨牛若伝治(橋之助)。
あっという間に50両を奪い、権九郎を池にドボン🌊
──そう、歌舞伎では『三人吉三』『文七元結』『忠臣蔵・五段目』…大金を持ってるとろくなことがありません💸💦
結局、金を奪った二人もつかまっちゃうんですけどね。
池から這い上がる権九郎。
ここからは役者名をもじった長台詞に入るのですが、そこで事件発生⚡
清元連中を隠すはずの「霞幕」が、ねじれて隠せない😳❗
生の舞台ならではのハプニングに見てる方もヒヤヒヤ。やってる側は大変でしょうが、観客的にはちょっと面白い😂
幸四郎は動じず、ダジャレ全開の台詞を続行。
「ああしろうこうしろう、大吉かと思ったら米吉……」
いや〜ここはアドリブチャンス✨だったんじゃないかな?
たとえば、よじれた幕を見て──
「ちょっとちょっと、そこ大丈夫?“くるっ”てなっちゃってるよ。まあ、ここどうでもいい場面だからいいんだけどさ(笑)…焦らず直してちょうだい。あれ、何喋るんだっけ?!(爆)」
…なんて即興でやってくれたら最高でしたね👏
残念ながらそのまま進行。でも、こういう舞台トラブルはやっぱりライブ感あって楽しい!
⚾ 時事ネタ風刺の場面
そしてお待ちかね、恒例の時事ネタ風刺コーナー!
今回登場したのは──
なんと「どじゃーす」の大谷選手っぽい人!😳⚾

👖 ズボンを腰の上までをグイッと上げて、足を長〜く見せようとしたり、
🗣️「憧れに憧れるのはやめましょう……」なんて名言風コメントをしたり、
🐶 ペットのデコピン(大谷選手の愛犬)っぽい犬まで連れてきたり!
……これはもう、幸四郎が全力でやりたかったネタに違いないですね😂✨
🏮 場面変わって新吉原中野町
ここでは朝顔仙平(廣太郎)とその仲間たちが登場し、例の「またくぐり」をさせられる場面。さきほどブ男・権九郎を演じた幸四郎が、今度は主役のイケメン・助六でさっそうと再登場します!😎✨
ですが、ここでの私の注目は、”助六の兄”──という立場ではない、「白酒売の親兵衛」(橘太郎)です!🍶
仙平たちにいじめられているところを、助六に助けられるだけでなく、重要な情報を持っているという役どころ。
演じるのは橘太郎さんですが……これがなんとも可愛らしい感じなんですね〜🐥💕
またくぐりの様子を、舞台の端にちょこんといて、じっと待っている姿なんか、まるで何かのマスコットキャラのようです!✨

映像だと映されないような、こういうところを生で見られるのも、舞台ならではの醍醐味ですね〜🎭
そして親兵衛が去った後に登場するのが、白鸚さん演じる紀伊国屋文左衛門。助六を諭して喧嘩をやめさせる──これはいわば、本家『助六』における母親・満江の立場ですね。
しかし、よく見ると白鸚さん、座敷の真ん中で床に穴を開けた掘りごたつのようなところに足を入れて座っています。膝を曲げられない?歩くのがつらい?ちょっと心配ですね🤔💭
🎭 大詰め 三浦屋格子先の場
さて、ついに三浦屋前にやってきました。✨
最初に登場した白玉も再登場し、華やかな遊郭の雰囲気が──
と思ったら、なんか寂しい感じ。😶🌫️
明らかに『助六』のときの、きらびやかな衣裳の花魁たちが並ぶ三浦屋前とは見劣りします。👘
そして助六と宿敵・鳥居新左衛門(芝翫)も登場しますが、新左衛門はまだ30代の若さ。『助六』の敵役「髭の意休」と比べると、なんとも小物感がありあり……🤏
ラストは助六が四天(若い者)たちと大立ち回り⚔️🔥を繰り広げますが、正直言って後半はダウングレード感が強く、いまいち見どころにかけるという感想でした😅
最後に印象に残ったセリフをば──
「こりゃいいや、高麗屋!」👏
お粗末様でした!🙇♂️












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